報告が遅くなりましたが、10月9日の日曜日に富山県のイオックスアローザで開催された全日本ジムカーナ選手権の最終戦を見てきました。
今回はサポートドライバーが参加してる訳でもなく、ただ純粋なギャラリーとして見に行ったのですが、よく考えたら一般ギャラリーとして観戦するのは実に28年ぶり 😯
思い起こせば28年前の1988年、ジムカーナを始めたばかりの私は群馬県にあった関越スポーツランドで開催された全日本ジムカーナを見に行って衝撃を受け、その後の私の生き方に大きく影響を与えました。
その大会には当時の新潟のトップドライバーが何名か参加していたのですが、結果は・・・
まあ、善戦したと言えるくらいでしょうか 😐
トップ連中の速さは別次元でした。
そして、そんな新潟の選手が惨敗していく姿を見て
「いつか自分がこのステージに上がり、全日本チャンピオンになってやる!」
と、心に誓ったのでした。
その翌年(正確に言うと帰って来た直後)からさらに練習を重ね、少しずつステージを上げていき、職場も変えて、色々な方からの協力も得て、1997年からは全日本シリーズ戦を追えるところまでは行けたのですが、年間ランキング3位にまでなれたところで諸々の事情により2003年からは休戦状態に入り、現在までに至ります。
その後はジムカーナから離れ、仕事に専念する傍ら、S14でサーキット走行会やサンデーレースに参加したりと色々ありましたが、数年後に今度は全日本ジムカーナに参加する選手のサポートをすることになり、ドライバーじゃなくマシンとしてまた全日本戦に参加する事となりました。
CRXに乗るその選手は、以前から自分のエンジンのヘタリを感じてて、サカモトにオーバーホールを依頼してきたので、シーズンオフにエンジンを組み直したら、翌シーズンは年間チャンピオン争いが出来るほどになりました。
2010年のその年は最終戦までシリーズポイント争いが続き、その日に勝った者がシリーズチャンピオンという戦いでしたが惜しくも負けてしまい、チャンピオンにはなれませんでした。
問題はその日の走行後のこと、同じクラスで走る選手から抗議が上がり、CRXの車両再検査が行われ、その結果、車両規定違反で失格の裁定が下されました。
言い逃れは出来ません。知らなかったという言い訳は通用しない世界です。
私もドライバーもショックでしたが、ずっと戦友だと思っていた選手数名から抗議を出された事がドライバーはショックだったようです。
その帰り道、私は彼のCRXの隣に乗り、ショックからまだ立ち直れない彼に、翌年も参戦してくれるよう説得し続けました。
「今度は誰からも文句を言われないエンジンを、パワーを落とすこと無く作ってみせるから。頼むからもう一年戦ってくれ」と。
一度でも車両規定違反で失格になると、その後何年もの間、ドライバーもショップも「インチキ野郎」という目でまわりから見られるので、参戦するには相当の勇気が必要になります。
それから一ヶ月以上経った年末に、彼はようやく参戦の意向を示してくれたので、ニューエンジン制作のためにまずは中古エンジン探しから始めましたが、スポーツ走行経験のある車の中古エンジンは何が変えてあるか分からないため絶対に選ばず、完全ノーマルのCRXから降ろされた中古エンジンを購入して分解し、部品の一個一個を、それがEF8の純正部品であるかどうかを確認しながら作業しました。
ナンバー付きであるこのCRXが走る「SA1クラス]は、EK9やEG6、RX8など1600cc以下の2輪駆動車で争われるクラスですが、エンジン内部パーツやコンピューターの変更、加工、改造は一切許されてません。
じゃあどこでパワーを稼ぐかと言うと、組み上げる際の各パーツクリアランスの測定に次ぐ測定、一部組んで測定して理想の値からずれてればまたバラして組み合わせを変えて組んでまた測定・・・。
そして消耗部品も新品を必要数以上に数を揃え、その中から一番合うものを選んで組むという非常に時間のかかる作業を面倒がらずにやることで、メーカーが設計した本来の能力を引き出せるのです。
手もかじかんで感覚の鈍る冬の工場で、ただひたすら「勝ってくれよ!」という思いを込めて・・・
そうして組み上げたニューエンジンを載せて2011年のシーズン開幕戦を走った彼は、2位以下を1秒以上ちぎって優勝し、現地から喜びと戸惑いの電話をくれた事は今でも忘れられません 😉
しかし全日本という世界は甘くなく、終わってみれば1位と2ポイント差でシリーズ2位という結果でこのシーズンも終わり、翌2012年もまたシリーズ2位と言う結果を残して、彼は家庭の事情で引退していきました。
その後、そのマシンを引き継いだ選手も2年間全日本戦に参戦しましたが、スポット参戦だったためシリーズランキング入りも無く、2015年にはまだ若い群馬の選手に売却しました。
そして今年、そのCRXを購入した群馬の若い選手が、またシリーズチャンピオンに王手をかけたのです。
今回私が富山まで行った理由のひとつは、その勝負を見届ける事でした。
また最終戦までもつれた今年のシリーズ争いですが、今回はこのCRXの方がポイントトップで迎えて、先に走るライバルの結果次第では自分の成績に関係なくチャンピオンが決まる条件下、見事に全日本シリーズチャンピオンを獲得してくれました。
この大会の順位は6位でしたが、私は走り終わったCRXに駆け寄り、窓越しに彼と握手をし「ありがとう」とだけ言いうのが精いっぱいでした。
それ以上の言葉を出すと涙が止めどなく出そうだったからです。
28年前に心に誓った夢は、私自身で叶える事は出来ませんでしたが、私の魂を載せたマシンは夢を実現してくれました。
組み上げてから6シーズン目を走り切ったエンジンは、当初よりもかなりパワーダウンしてるはずなので、チャンピオン獲得は純粋に彼の腕によるものでしょう。
しかし「買ってから何もしてません」と言う彼の、このチャンピオンマシンのボンネットの中には、間違いなく私の、いやサカモトエンジニアリングの魂がまだ息づいていると思うと、それだけで胸が熱くなるのです。
この「若林隼人」君という群馬の若い選手は、全日本戦の参戦2年目にしてシリーズチャンピオンという称号を得ましたが、私にとっては、とてつもなく長い道のりだったこと、そして心のどこかに潜んでいた蟠りがようやく解けたことをここに記させてもらいました。
物凄く長文になってしまいましたが、ここまで読んでくれたあなた!最高です 😆
昨夜、帰りの車のオートエアコンから温風が出ました。
とうとうそんな季節ですね 😕
あ、このサカモトブログを見てくれてる方には旧車乗りも多く、意味不明な方も居るかもしれないので一応説明しますが、オートエアコンは温度だけ設定しておけば、外が暑い時は冷たい風が、寒い時は暖かい風が勝手に出ます 😉 (知ってたら失礼しました)
個人的には「便座のスイッチを入れた時からが秋」だと思ってるので、とっくに秋です
ということは、また走りのシーズン到来ですよ!
走りたくてウズウズいてるあなた! 間瀬サーキットのフリー走行とか一緒に行きませんか?
走りたい方はスタッフに希望候補日を伝えて下さい 😛
皆さんそれぞれご都合があるでしょうけど、一緒に走れると嬉しいです♪
スピードパーク新潟も走りたいけど、貸切るとしたら11月以降かな・・
恒例行事になりつつある「ござれや花火鑑賞会」を今年も25日(木)にイーストベースにて行います。
お酒を片手にサカモトスタッフと一緒に花火鑑賞しませんか?
お酒を飲まれる方は、乗り合いで来るかバスや電車でお越しください。
JR大形駅までなら送迎しますよ 😮
花火は午後7:30~9:00ですが、開始のだいぶ前からBBQコンロに火はついてると思われます 😆
ちなみに花火の方は、けっこう近いとこで上がりますが、長岡花火や新潟花火と比べてはいけません!
あくまで外飲み&プチBBQがメインです
気軽に参加できますが、希望者はご一報頂けると助かります。
でも平日だしなあ・・・
今年の参加者は少ないのかなあ・・・
食材はどれくらい必要かなあ・・・
ビールは?ジュースは??・・・
って悩むので、人数を把握したいだけです 😉
暑い日が続いてますが皆さんいかがお過ごしでしょうか?
もう耳にタコが出来るくらい聞いてると思いますが、熱中症には十分注意して下さい。
特に外仕事や工場などの空調設備の無い環境では要注意!
頭痛がしたら危険信号ですよ!
サカモトのピットも類に漏れず、冬は寒くて夏は暑い環境です 😐
そこへ本日、お客様から嬉しいモノを頂きました♪
スポットクーラーです!
型はちょっと古いですが、100Vのコンセントを繋いで電源スイッチを入れれば、どこででも涼しい風を出してくれます 😀
イーストベースで受け取ったんだけど、日中たまたま本社からスタッフが来たので
「これ本社に持って行って使いなよ」
と言ったところ、彼は現物を見て
「たぶん、置ける場所がありません・・・」
・・・・
ああ・・・そうだった。今はお盆前に終わらせる作業のお預かり車両と、取り付けパーツでスペースは埋まっていたんだ・・。
冷房機器はこのスポットクーラーひとつと、あとは扇風機。
取り合いになって流血戦にでもならなきゃいいが・・という私の心配は無用だった 😆
とりあえずお盆明けからの使用かな 😉
話しは変わりますが、8月11日(祝)にスピードパーク新潟でジムカーナ練習会をやります!
メインコースと多目的広場も使うので、たっぷり練習出来ます!
まだ参加枠はありますので、参加希望の方がいたらイーストベースまでご連絡下さい。
参加費は一日一人8000円(SPN会員割引あり。台数による値引きもあり)
走行は9:00~16:00(途中お昼休みあり)
受付け7:00~8:00まで
周回ではなく、1台ずつ走るジムカーナ練習会です。
暑いと思いますので、参加される方は暑さ対策をちゃんとしてきて下さい 😮
画像は前回のものです。
暑かったり豪雨になったり大変な毎日ですが体調を崩さないよう気を付けましょう(^^;
さて今年も半分を過ぎましたが、先月一人加わって総勢6人になったサカモトエンジニアリングのスタッフを改めて紹介します 😛
では左から
★向かって一番左の若干ロン毛なのが「中山」。
昭和48年後期型 新潟市出身 国家2級整備士 検査主任
サカモトに入社する前に、普通車整備はもちろん、鈑金、塗装、輸入車整備、トラック整備など多種多様な経験を積み、パソコンにも詳しく、新潟の夜事情にも詳しい・・・という噂。
新しいチューニングパーツの研究も怠らず、整備やカスタム、部品販売や営業など何でもこなすマルチプレーヤー! 😮
学生時代は陸上やバンドマンの経験も持ち、子供の運動会の父兄競技に陸上用のガチスパイクシューズを持ち出そうとして奥さんに怒られる。属性M
★左から2番目が「内山」通称ウッチー。
平成2年前期型 柏崎市出身 国家2級整備士
学生時代は水球競技ひと筋で、インターハイ手前までいったというスポーツマン!トヨタの整備学校を出たあと、ディーラーで整備を5年ほど経験したが、2年前に私に誘い込まれ今に至る。
サカモト唯一の平成生まれで、いわゆる「ゆとり世代」だが非常にまじめな性格で、日々スタッフやお客様から愛のこもったイジリを受ける。
トヨタ86を所有し「俺の86、カッコイイっすから」と自分で言うが、確かにカッコイイ。
主に一般整備、車検整備をしながらチューニングも勉強中。そして彼女も募集中・・かな?
★中央奥の女性が「坂本孝子」 通称オクサン。
昭和〇〇年式 新潟市出身 取締役員
サカモトエンジニアリング創設時から事務と経理を担当する。
若い頃はかなり気合が入っていたという噂だが、常に明るく、事務所をアットホームな雰囲気にしてくれている。
かなり広い交友関係を持ち、カラオケでは素人離れした歌声を披露する。 😯
★右から2番目が「細貝」通称マーさん。
昭和39年前期型 旧豊栄市出身 取締役専務
先代社長「坂本精一」の実弟で、30年ほどサカモトに勤務し、組んだエンジンは実に数百機にのぼる。
L型、FJ20、SR、RB等の日産エンジンには特に詳しく、RB26エンジンはおそらく新潟県で一番バラしていると思われる。
昔のチューナーの名残をとどめ、職人気質な部分もあり、初見ではとっつき難く感じるかもしれないが、実は一番面倒見のいい性格である。
旧車にも詳しく、困難な作業も坦々と進め、多連キャブのセッティングもこなす。
酒好き。 😎
★一番右が「東城」 トージョー
昭和58年前期型 旧豊栄市出身 国家2級整備士 検査員
先月入社したばかりの新人だが、新潟工業短大を卒業後ダイハツディーラーにメカとして入社し13年間務め、検査員の資格も持つベテランである。
常に笑顔を絶やさず、いまのところ彼の口から愚痴を聞いたことは無い。
EP82スターレットでサーキットを走っていた経験もあり、次なるマシンを虎視眈々と狙っている気配はある。
現在独身だがつい先日、かなり年上の女性が好みだということが発覚し周りをザワつかせる。 😆
★中央手前で中腰なのが私「青山」
昭和39年前期型 新潟市出身 国家2級整備士 代表取締役
トヨタディーラーやカーショップなどでメカをしていたが、平成元年にひょんなことからサカモトサニー(ジムカーナ専用改造車)のドライバーに抜擢され、それからサカモトエンジニアリングとの付き合いが始まる。
平成7年にはサカモトに正式入社。チューニングを勉強しながらジムカーナの全日本チャンピオンを目指していたが、現在は休戦中(という事にしてます)。
坂本社長亡きあと、生前の意向により代表を引き継ぐ。
現在は3年前に新潟支店として立ち上げた「イーストベース」で中古車販売と軽い整備等をしながらCPUセッティングも行う。改造車や変な車が好物。
とまあ、こんなスタッフ達でサカモトエンジニアリングはヤッてます(^O^)/
いつでもお気軽にご来店下さい!