昨日、新潟大学の学生さん達で結成される「NEXT.Formula Project」の方達が制作した
フォーミュラーカーのパワーチェックを依頼されました。
昨年のマシンを改良したもので、さらなる軽量化とパワーアップが図られたそうです。
いざ、シャシダイにセットしながら各部に目をくばると
ふむふむ、ブレーキや足まわり等に工夫しながら軽量化された部分が見受けられ、
見た目にも戦闘力が増したようです。
が、部分的には「本当にこれで大丈夫なの?」というところもあり、学生さんに質問すると
「計算上では大丈夫です・・・」という返答。
うーん、サカモトでは聞きなれない返答に、なんか驚きと新鮮さを覚える・・・
いや、うちだって計算するよ(汗)
エンジン作る時の圧縮比や排気量とか、アブソーバーのストロークやバネレートや・・・・
まあ、中学生レベルの計算式ですけどねー
「現物合わせ」や「長年の経験上」って言葉の方が最近は多いかな 😆
「じゃあエンジンかけて暖機して」と言って、イグ二ッションONした瞬間に
「あー!!止めてー!!」とう学生さんの声が・・
フューエルラインから、いきなりのガソリン漏れ・・・
計算は出来ても、現場で一番大事な「確認作業」は怠ったかな
そう言えば、コクピットに乗り込む学生さんはレーシングスーツに着替えてたので
「なんでレーシングスーツ?」と聞くと
「炎上すると怖いんで」
おいおい勘弁してくれよ・・・・・
すぐに直してようやくエンジンスタート
暖機が終わって「じゃあギヤ入れてタイヤ回してみて」とお願いすると
今度はギヤが入らない
どうやらパドルシフトのリンケージが緩んでた模様・・・・
今分かって良かったね
そこもすぐに直して、ようやくパワーチェック
すると・・・・・・
一発で去年のパワーを上回ってました 😯
エンジンはどこを変更したかと聞くと、排気管の全長と集合部までの長さ、そして吸気管の長さを
計算で変更したとのこと。
凄いぞ「計算」!!
前もって企画書を頂いていたので見てみると、CADを使って設計したり、
教えてもらいながら溶接したり、何日も夜中までかかって書類を制作したりと
苦労が多かったようです。
パワーチェックが終了し、マシンをトラックに乗せる学生さんたち
なんという原始的な積み方!!
いいよー、いいねーそういう泥臭さ
頭を使いながら体も使ってるところ、好感持てます。
頑張れ、日本の未来を背負って立つ若者達よ!!!
最後に、サカモト流で助言するならば
「車は走ってナンボ」です
今までの努力を無駄にしないためにも、最後まで気を抜かずに
ゴールに向かって突き進め!!