創業40年を迎え、これからも進化し続ける、新潟運輸支局 認証工場 チューニングショップ 有限会社サカモトエンジニアリング

サカモトな日々

8月 08

昨日、新潟大学の学生さん達で結成される「NEXT.Formula Project」の方達が制作した

フォーミュラーカーのパワーチェックを依頼されました。

 

 

昨年のマシンを改良したもので、さらなる軽量化とパワーアップが図られたそうです。

 

 

いざ、シャシダイにセットしながら各部に目をくばると

 

ふむふむ、ブレーキや足まわり等に工夫しながら軽量化された部分が見受けられ、

見た目にも戦闘力が増したようです。

 

 

が、部分的には「本当にこれで大丈夫なの?」というところもあり、学生さんに質問すると

 

「計算上では大丈夫です・・・」という返答。

 

 

うーん、サカモトでは聞きなれない返答に、なんか驚きと新鮮さを覚える・・・

 

 

いや、うちだって計算するよ(汗)

 

エンジン作る時の圧縮比や排気量とか、アブソーバーのストロークやバネレートや・・・・

まあ、中学生レベルの計算式ですけどねー

 

 

「現物合わせ」や「長年の経験上」って言葉の方が最近は多いかな 😆

 

 

 

「じゃあエンジンかけて暖機して」と言って、イグ二ッションONした瞬間に

 

「あー!!止めてー!!」とう学生さんの声が・・

 

 

フューエルラインから、いきなりのガソリン漏れ・・・

 

 

計算は出来ても、現場で一番大事な「確認作業」は怠ったかな

 

 

そう言えば、コクピットに乗り込む学生さんはレーシングスーツに着替えてたので

「なんでレーシングスーツ?」と聞くと

 

「炎上すると怖いんで」

 

おいおい勘弁してくれよ・・・・・

 

 

 

すぐに直してようやくエンジンスタート

 

 

暖機が終わって「じゃあギヤ入れてタイヤ回してみて」とお願いすると

今度はギヤが入らない

 

 

どうやらパドルシフトのリンケージが緩んでた模様・・・・

 

 

今分かって良かったね

 

そこもすぐに直して、ようやくパワーチェック

 

すると・・・・・・

 

 

 

一発で去年のパワーを上回ってました 😯

 

 

エンジンはどこを変更したかと聞くと、排気管の全長と集合部までの長さ、そして吸気管の長さを

計算で変更したとのこと。

 

 

凄いぞ「計算」!!

 

 

前もって企画書を頂いていたので見てみると、CADを使って設計したり、

教えてもらいながら溶接したり、何日も夜中までかかって書類を制作したりと

苦労が多かったようです。

 

 

パワーチェックが終了し、マシンをトラックに乗せる学生さんたち

 

 

なんという原始的な積み方!!

 

いいよー、いいねーそういう泥臭さ

 

頭を使いながら体も使ってるところ、好感持てます。

 

 

頑張れ、日本の未来を背負って立つ若者達よ!!!

 

 

最後に、サカモト流で助言するならば

「車は走ってナンボ」です

 

今までの努力を無駄にしないためにも、最後まで気を抜かずに

ゴールに向かって突き進め!!

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